Final Cut Pro X Logic Effects - Scanner Vibrato エフェクト

background image

Scanner Vibrato エフェクト

Scanner Vibrato は Hammond オルガンのスキャナビブラートをシミュレートしま
す。スキャナビブラートは、いくつかのローパスフィルタで構成される、アナロ
グ・ディレイ・ラインによる効果です。ディレイラインの信号を、回転スキャナ
の付いた多極コンデンサスイッチでスキャンします。単純な LFO ではシミュレー
トできない、独特の音響効果が得られます。

100

5

モジュレーションエフェクト

background image

ビブラートとコーラスを 3 種類の中から選べます。エフェクトのステレオバー
ジョンには、「Stereo Phase」、「Rate Right」という 2 つの追加パラメータがあ
ります。これらのパラメータを使って、左右のチャンネルのモジュレーション速
度を別々に設定できます。

The stereo parameters of
the mono version of the
Scanner Vibrato are
hidden behind a
transparent cover.

• 「Vibrato」ノブ: 3 種類のビブラート設定(V1、V2、V3)または 3 種類のコー

ラス設定(C1、C2、C3)から選択して使います。

• 各「Vibrato」設定では、強度の異なるディレイライン信号のみが聞こえま

す。

• 3 種類のコーラス設定(C1、C2、C3)では、原音とディレイラインから得ら

れた信号がミックスされて出力されます。ビブラート信号と、ピッチが一定
の原音とを混ぜ合わせると、コーラス効果が得られるのです。このオルガン
式のコーラスサウンドは、「Final Cut Pro」の Chorus プラグインとは異なり
ます。

• 「C0」に設定すると、コーラスもビブラートも無効になります。

• 「Chorus Int」ノブ: 選択したコーラスの強さを設定します。ビブラートが選

択されている場合、このパラメータによる影響はありません。

• 「Stereo Phase」ノブ: 0°〜 360°の間に値を設定すると、左右のチャンネルモ

ジュレーションの位相関係が決定し、ステレオ効果の同期が有効になります。

ノブを「free」に選択した場合は、左右のチャンネルのモジュレーション速度
を別々に設定できます。

• 「Rate Left」ノブ: 「Stereo Phase」が「free」に設定されている場合に、左チャ

ンネルのモジュレーション速度を設定します。「Stereo Phase」が 0°〜 360°の
間の値に設定されている場合は、左右両方のチャンネルのモジュレーション速
度を設定します。

Rate Right」はこのモードでは機能しません。

• 「Rate Right」ノブ: 「Stereo Phase」が「free」に設定されている場合に、右

チャンネルのモジュレーション速度を設定します。

101

5

モジュレーションエフェクト