Final Cut Pro X Logic Effects - PlatinumVerb の「Early Reflections」パラメータ

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PlatinumVerb の「Early Reflections」パラメータ

PlatinumVerb には、以下の「Early Reflections」パラメータがあります:

• 「Predelay」スライダ/フィールド: 原音信号の開始から初期反射音が到着す

るまでの時間間隔を指定します。「Predelay」の設定時間を短くしすぎるとサ
ウンドに影響し、信号の位置を特定しにくくなります。「Predelay」の設定時
間を長くしすぎると不自然なエコーに聞こえ、原音信号と初期反射音とが離れ
てしまい、間が空いた音に聞こえることもあります。

最適な「Predelay」の設定は、入力信号の種類(より正確に言えばエンベロー
プ)によって異なります。パーカッシブな信号であれば、通常は「Pre-Dly」の
長さを信号よりも短くし、アタックが徐々にフェードインするように設定する
必要があります。最も良い設定方法は、音響エコーなどの望ましくない現象が
出ない範囲で、「Predelay」をできるだけ長くすることです。この状態に達し
たら「Predelay」の設定を若干短くします。

• 「Room Shape」スライダ/フィールド: 部屋の幾何学的な形状を定義します。

3 〜 7 の数値は、部屋の角の数を表します。グラフィックディスプレイには、
この設定が視覚的に表示されます。

• 「Room Size」スライダ/フィールド: 部屋の大きさを指定します。数値は部

屋の壁の長さ(2 つの角の間の距離)を表します。

• 「Stereo Base」スライダ/フィールド: シミュレートする部屋で信号をキャプ

チャするために使用する 2 つの仮想マイクの間の距離を定義します。

メモ: 一般に、マイク間の距離を人の両耳の間の距離よりもやや長くすると、
最もリアルで良い結果が得られます。このパラメータは、エフェクトのステレ
オインスタンスのみで使用可能になります。

• 「ER Scale」スライダ/フィールド(拡張パラメータ領域): 時間軸に沿って、

初期反射音を収縮/拡張させます。「Room Shape」、「Room Size」、および
「Stereo Base」パラメータに同時に影響します。

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スペースエフェクト