Final Cut Pro X Logic Effects - モジュレーションエフェクト

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モジュレーションエフェクトを使うと、サウンドに動きと深みを与えることがで
きます。

コーラス、フランジング、フェイジングなどのエフェクトがよく知られていま
す。一般にモジュレーションエフェクトは、入力信号を数ミリ秒遅延させた後、
LFO で遅延信号をモジュレートします。一部のエフェクトでは、遅延時間をモ
ジュレートするために LFO を使うこともあります。

LFO(低周波オシレータ)はシンセサイザーの音を生成するオシレータによく似
ていますが、LFO で生成される周波数は低く、耳には聞こえません。このため、
LFO はモジュレーションだけを目的として使われます。LFO のパラメータには、
速度(周波数)と深さ(

強さ)のコントロールがあります。

また、エフェクトのかかった(ウェット)信号と元の(ドライ)信号の比率も制
御できます。フィードバックパラメータを備えたモジュレーションエフェクトも
あります。これはエフェクト出力の一部をエフェクト入力に戻します。

ほかのモジュレーションエフェクトはピッチにも影響します。最も基本的なピッ
チ・モジュレーション・エフェクトは、ビブラートです。ビブラートでは LFO を
使ってサウンドの周波数をモジュレートします。ほかのモジュレーションエフェ
クトと異なり、ビブラートは遅延信号だけを変化させます。

Ensemble は「Final Cut Pro」で最も複雑なモジュレーションエフェクトの 1 つで
す。これはオリジナル信号と複数の遅延信号をミックスします。

この章では以下の内容について説明します:

Chorus エフェクト

(ページ 96)

Ensemble エフェクト

(ページ 96)

Flanger エフェクト

(ページ 98)

Phaser エフェクト

(ページ 99)

Scanner Vibrato エフェクト

(ページ 100)

Tremolo エフェクト

(ページ 102)

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モジュレーションエフェクト

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