Stereo Delay
Stereo Delay は Tape Delay(
Tape Delay
を参照)のように機能しますが、左右の
チャンネルで、ディレイ、フィードバック、ミックスの各パラメータを別々に設
定できます。各ステレオサイドにあるクロスフィードノブは、フィードバックの
強さ(つまり各信号が逆のステレオサイドに送られるレベル)を指定します。両
方のステレオサイドに対して個別にディレイを作成したいときは、モノラルチャ
ンネルで Stereo Delay を自由に使用できます。
左右のディレイパラメータは同じなので、以下では左チャンネルについてのみ説
明します。名前が異なる場合は、括弧の中に右チャンネルの名前を記載します。
両方のチャンネルに共通のパラメータも別々に表示されます。
チャンネルのパラメータ
• 「Left Input」(Right Input)ポップアップメニュー: 2 つのステレオサイドへの
入力信号を選択します。「Off」、「Left」、「Right」、「L+R」、「L-R」から
選択できます。
• 「Left Delay」(Right Delay)フィールド: 現在のディレイタイムをミリ秒単位
で設定します(ディレイタイムをプロジェクトのテンポに同期させている場
合、このパラメータは使用できません)。
• 「Groove」スライダ/フィールド: 絶対的なグリッド位置に対する後続のディ
レイリピートの近さを指定します(後に続くディレイリピートがどれだけ近い
かということです)。
• 音符ボタン: ディレイタイムのグリッド分解能を設定します。音符の継続時
間で表示されます(ディレイタイムをプロジェクトのテンポに同期させていな
い場合は使用できません)。
46
第 2 章
エコーエフェクト
• 「Left Feedback」(Right Feedback)ノブ/フィールド: 左右のディレイ信号の
フィードバックの量を設定します。
• 「Crossfeed Left to Right」(Crossfeed Right to Left)ノブ/フィールド: 左チャン
ネルのフィードバック信号を右チャンネルに、右チャンネルのフィードバック
信号を左チャンネルに転送します。
• 「Phase」ボタン(左右のフィードバック用): 対応するチャンネルのフィー
ドバック信号の位相を反転します。
• 「Phase」ボタン(左右のクロスフィード用): クロスフィードされたフィー
ドバック信号の位相を反転します。
共通パラメータ
• 「Beat Sync」ボタン: ディレイリピートがプロジェクトのテンポに同期しま
す。テンポの変化もあります。
• 「Output Mix」(「Left」および「Right」)スライダ/フィールド: 左右のチャ
ンネルの信号を個別に制御します。
• 「Low Cut」および「High Cut」スライダ/フィールド: 「Low Cut」値より低
い周波数、および「High Cut」値より高い周波数は、ソース信号からフィルタ
除去されます。
47
第 2 章
エコーエフェクト