
エコーエフェクトでは、入力信号を保存し(短時間保持した後で)エフェクト入
力/出力に送信します。
保持して遅らせた信号は一定時間の後に繰り返され、エコーエフェクトまたは
ディレイが繰り返される効果が発生します。原音よりも、その後に続いて繰り返
し響く音の方が、音量が小さくなります。ほとんどのディレイエフェクトでは、
ディレイをかけた信号の一定割合を入力にフィードバックすることもできます。
これにより、微妙なコーラスに似た効果や、音が重なり合う混沌としたオーディ
オを出力できます。
ディレイタイムはほとんどの場合、プロジェクトのグリッド分解能とマッチさせ
る(通常は音符の値かミリ秒単位で)ことで、プロジェクトのテンポに同期でき
ます。
ディレイを使うと、個々の音を二重にして複数の楽器で同じメロディを演奏して
いるようなサウンドを作る、エコー効果をかける、広い空間にいるような響きを
出す、リズミックな効果を作る、オーディオクリップのステレオ位置を補正する
といったことができます。
エコーエフェクトは通常、個々のオーディオクリップのエフェクトとして使用し
ます。特異な効果をかける場合を除いて、全体のミックスに使用することはほと
んどありません。
この章では以下の内容について説明します:
•
Delay Designer
(ページ 24)
•
Modulation Delay
(ページ 43)
•
Stereo Delay
(ページ 46)
•
Tape Delay
(ページ 48)
23
エコーエフェクト
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